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2009年5月30日土曜日

放射状の運河amsterdam200905・平井 真夫

同じ運河でもベニスのランダムな運河の形と比較すると、アムステルダムのそれは扇形で見通しがあるし広い分だけ解りやすい。ベニスの場合は商人たちが身を守るために迷路になることを目的としていて、旅の者にはそのぶん解らないようになっている。迷いやすい仕掛けが街造りのポイントになっている訳である。一方のアムステルダムも西に向かってひたすら歩いていると、いつの間にか北の方向を目指していて、意外にも中央駅の近くまで来てたりしてやはり混乱してしまう。運河沿いの並木や横丁からつぎづぎに見える風景に見入っていると弧をなぞって曲線状に歩く自分を忘れてしまう街だ。

2009年5月27日水曜日

風車の生活amsterdam200904・平井 真夫


風車は穀物を粉にして残したり、油を取り出したり、自給自足より更に上の生活には不可欠であったに違いない。ド偉くごつい代物で運河の軟弱な大地での基礎工事や太い丸太の巨大さには驚ろかされた。私は建築設計を本職としてるがもし自分がこの現場で丸太に関わるかと思うとタダでは済まない気がした。つまり力はない、特に筋と言われてる「腱」が痛くなる!!自然の力を利用している割にはエコだの地球に優しいだのとすがすがしくはなく、腕力さえも感じた。彼らの祖先(そんなに古くはない)はこの力やDNAで遠く日本まで荒波を超えてやってきたのだろう。アムステルダムの街から列車で30分ほどの風景はのどかだった。

バリアフリーな街amsterdam200903平井 真夫

                                      道路は上り下りがあるが全て坂で道はうねっていてブリックタイルや石畳である。橋の中央は高く盛り上がっていて船が通り易い高さになっており、一方運河に面した道路は船の荷降ろしなど高低は最小限で親しみのある高さだ。両者の高低が一番顕著に出るのが交差する運河に架かる橋のたもとだ。くねくねしてやわな日本ではやるだろうか?頑丈な自転車が橋のカランに鎖で頑丈につながれとめてある。描くのが面倒なくらい。