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2009年5月30日土曜日

放射状の運河amsterdam200905・平井 真夫

同じ運河でもベニスのランダムな運河の形と比較すると、アムステルダムのそれは扇形で見通しがあるし広い分だけ解りやすい。ベニスの場合は商人たちが身を守るために迷路になることを目的としていて、旅の者にはそのぶん解らないようになっている。迷いやすい仕掛けが街造りのポイントになっている訳である。一方のアムステルダムも西に向かってひたすら歩いていると、いつの間にか北の方向を目指していて、意外にも中央駅の近くまで来てたりしてやはり混乱してしまう。運河沿いの並木や横丁からつぎづぎに見える風景に見入っていると弧をなぞって曲線状に歩く自分を忘れてしまう街だ。

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